法華経一部読誦講習会 in WEST

一々文々のオウム返しによる一部経読誦の講習会です。令和元年より関西でも開講しております。

三之巻講習会、開催が迫っております!

少し更新が遅れておりまして、お詫び申し上げます。

 

さて、タイトルの通り、12月9日より開催予定の「法華経一部読誦講習会 in WEST~三之巻~」が間近となりました。

年末のお忙しい時期ではございますが、皆様のご参加、心よりお待ちしております。

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三之巻の内容は、薬草喩品第五、授記品第六、化城喩品第七の三品です。

私たちが普段お読みしています要品には一つも入っていません。欲令衆にも含まれていません。

では、読む必要がないかと言いますと、教学的にも信仰的にも重要な経文がいくつも説かれておりますので、軽く扱ってもよいことなど決してありません。

修法師の方は、祈祷肝文や撰法華経で三之巻の経文も日々お読みになっていると思いますが、その経文がどういう意味の文脈から撰述された経文なのか、より理解が深まることにより、お読みする際のお気持ちも更に深まっていくのではないでしょうか。

 

「信行道場以来、一部経を読んでいない」という方、「三之巻の内容をきちんと理解したい」という方、今がチャンスです!

スタッフ一同、有意義な講習会となりますよう、準備に力を注いでおります。

どうぞ、ご友人もお誘いあわせの上、講習会にご参加下さい。

皆様からのお申込み、お待ちしております。

本山 本法寺様 摩利支天堂での読誦会

昨日、10月の京都部経会を開催いたしました。

「今年は亥年」という安直な思い付きから、昨日は本山本法寺様の摩利支天堂にて一部経を読誦いたしました。

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本山本法寺様は「鍋かぶり日親上人」として知られる久遠成院日親上人による開山。

本堂、開山堂、仁王門、経蔵、多宝塔など、ほとんどのお堂が京都府有形文化財に指定されています名刹で、長谷川等伯筆の佛大涅槃図をはじめとする数々の御宝物や本阿弥光悦作の巴の庭など、見所もたくさん、年間多くの参拝客で賑わいます。

 

摩利支天堂は仁王門をくぐってすぐ右手にありますが、地元京都の僧侶でも、堂内へお参りしたことがない方も結構いらっしゃるかもしれません。

ましてや車で訪れますと、反対側の大通りからの進入となりますので、前を通ったことすらない方もおられるかも…?

 

摩利支天様は、元は「マリシ」というインドの神様であったと言われ、天女のお姿で描かれたりしますが、猪に跨った怖いお顔のお姿の方がよく知られるのではないでしょうか?

6本(8本とも)の手には弓矢等の武具を持ち、猪に跨る勇ましい姿にも魅かれたのでしょうか、楠木正成毛利元就など多くの武士が摩利支天様を信仰していました。

 

本法寺様には『摩利支天勧請記』という御文書が伝わり、日親上人が篤く摩利支天様を御守護神として信仰なさっていた様子がわかります。

日親上人は足利義教から度々の拷問を受け、ついには焼け鍋をかぶせられるという法難に遭われますが、そのご信仰により命を落とすことなく、生涯法華信仰を貫かれました。

 

私たちが読経している中も、お堂の前を通行なさる多くの方々が熱心に手を合わせておられるお姿が横目で見えました。日親上人ご開山以来、摩利支天様は600年近く経つ今もなお、たくさんの方々のご信仰を集めておられるのですね。

 

そんな摩利支天様の御宝前にて午前より夕方まで一部経を一心に読誦、なんと有り難いことでしょう。

このような機会をご提供くださいました貫首様を始め、お世話になりました奥様や山務員の皆様にあらためて感謝・御礼申し上げます。

 

京都部経会では、常は会員のお寺を会場に開催しておりますが、時々今回の様に趣向を変えて、本山や様々なお堂でも読誦会を行っています。

京都管内の方でなくてもご参加いただけますので、ご参加ご希望の方は是非ご一報ください。

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七之巻講習会、無事終了!

講習会3日目も、本門寺様の朝勤参列から一日が始まります。

朝食をとりましたら、再び大堂(祖師堂)にて、今度は七之巻全てを読誦します。

 

大堂にお祀りされています日蓮聖人の御尊像は、聖人七回忌の折に刻像されました。日蓮聖人のお近くで過ごされた高弟たちの発願による造立ですから、在りし日のお姿をよく留めており、「生身の御尊像」と呼ばれています。

また、右手にお持ちの払子には、日蓮聖人が肌身離さずお待ちになっていました亡きお母様の遺髪も束ねられており、別名「孝道示現の御尊像」とも呼ばれています。

 

朝勤の時は外陣での参列ですが、最後の報恩読誦の際は内陣で間近に御祖師様の御尊顔を拝しながらの読誦で、大変ありがたく、またこの上なく緊張致します。

一巻通してお読みしますと足も痺れてまいりますが、またとない機会に喜び一入、足の痛みも何のその!…と、そう簡単にいくとか、いかないとか。

 

そして最後に、講義室に戻り、皆様からご質問を受け、修了式となります。

 

今回、八巻全てを受講なさった修了者が一名。誠におめでとうございます。

今後も引き続きご研鑽を重ねて頂き、地元や近隣各地等で一部経読誦の指導・普及にご尽力頂きたく存じます。

 

次回、八之巻の講習会は、令和2年3月11日〜13日に開催致します。皆様のご参加、心よりお待ちしております。

 

WEST三之巻の講習会は本年12月9日〜11日開催です。こちらも参加者募集中です!

どうぞ、ご参加ご検討ください。

 

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七之巻講習会 2日目ご報告

池上本門寺の朝勤は5時30分より厳修されます。

もう秋になりますと、5時30分は真っ暗ですね。一時間強の朝勤が終わりますと空は明るく、清々しい一日が始まります。はい、お経三昧の一日です。

 

七之巻の後半は、少し読みにくい箇所もありますが、例えば「離一切苦 一切病痛」など、御祈願でお唱えする文言も多く出てきますので、関心を途切れさせることなくお稽古が出来ます。

 

朝食を済ませた後、午前8時より昼食を挟んで午後2時頃までオウム返しでの練習をし、その後はまた小グループにわかれての練習です。

何度も繰り返し読み返すことで、聞き漏らしや書き漏らしも減らせて、どんどんと読み慣れていきます。

 

1人だと、退屈になったり他事が気になって中断してしまったりして、同じ箇所を何度も繰り返す練習はとても難しいものです。

ですが、共に学ぶ仲間がおりますと、励まし合い、讃え合い、雑談なども挟みながらどんどん学びが深まります。

「これは1つの僧伽であるなぁ」と感じ、この講習会に関われることを大変喜ばしく思います。

 

夜はお待ちかね、植木雅俊先生による内容講義です。

今回は、欲張って七之巻と八之巻の内容をご講義頂きましたので、少し駆け足になってしまったのかも知れませんが、サンスクリット語の解説など根拠もお示し頂きながら、丁寧に解説頂きました。

午後6時より始まりました内容講義は、おおいに盛り上がり、終わったのは9時半。3時間半に及ぶ、いつもながらに濃密な時間となりました。

 

植木先生の講義は、次回で最終回となります。まだお聞きになってない方は、是非次回の講習会にご参加下さい。

 

最後に、お知らせを1つ。

植木先生がご出演されましたNHKの100分de名著「法華経」が11月4日からアンコール放送されます。見逃した方はどうぞご覧下さい。また、テキストも改訂版が発刊されるとのこと。こちらも書店でお見かけになりましたら手に取ってみて下さい。

七之巻講習会 初日ご報告

以前にもブログに書きましたが、当講習会では、前回ご参加頂いた方の確認講義を行っております。

昨日も、講習会開始前の午前10時より、六之巻の確認講義を行いました。

 

そして始まりました、七之巻の講習会。

七之巻前半には、神力品・嘱累品といった要品でよくお読みする部分がありますから、比較的順調に講義も進みます。

ですが、いざ一文字一文字、印を付けながらお読みしておりますと、意外に読み違えている部分も見つかります。

読み慣れているが故に、つい雑に読んでしまっているのでしょう。「読めるお経だから」と慢心してしまっては気付けない大切な振り返りがありますね。

 

午後1時半から始まり、夕食をはさんで8時頃までオウム返しでのお稽古、その後、3人程ずつの小グループに分かれて読み合わせをしました。

 

今回初めての方から、今回で八巻全てを修了なさる受講生まで、老若男女様々な方々と、講義の合間合間にはお経やお寺の諸々など、活発に会話を交わしながら過ごすお経漬けの日程、なかなかの充実感です。

 

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七之巻講習会開催 in 池上

先日の台風19号では、東北関東北信越など広い地域で大変大きな被害がございました。当ブログをご覧の皆様のお住まい、地域に被害はございませんでしたでしょうか?

被災なさった方々へ心よりお見舞い申し上げますとともに、一時も早い復旧復興をお祈り申し上げます。

 

さて、本日より、池上本門寺様を会場に、一部経読誦講習会〜七之巻〜が開催されます。

 

ただ今、日蓮宗では「いのちに合掌」とのスローガンを掲げて宗門運動を展開しておりますが、ご周知の通り、そのスローガンの出典は常不軽菩薩品第二十の但行礼拝にあります。

 

七之巻には、その常不軽菩薩品が含まれております。その内容については皆様それぞれによくご存知のことと存じますが、あらためて一文字一文字経文をお読みしますと、更なる理解も進み、より運動も活発になるのでは、と考えます。

 

また、池上での講習会では、内容講義の講師に、NHKの100分de名著に出演なさいました植木雅俊先生をお招きしてお話し頂いております。

毎回、必ず終了予定時刻を超過してしまうという、なかなかに熱意の籠ったご講義です。

関心のおありな方はこの機会に是非、内容講義だけでも聴聞にお越し下さい。

 

三之巻講習会、参加者募集開始です!

来たる12月9日(月)〜11日(水)の二泊三日、京都の大本山本圀寺様を会場に、法華経一部読誦講習会〜三之巻〜を開催致します。

開催まで2ヶ月となり、チラシが刷り上がってまいりましたので、早速発送作業を行いました。近日中には皆様のお手元に届くことと存じます。

皆様からのお申し込み、楽しみにお待ちしております。

 

初めての方、大歓迎です!!

三之巻のご案内ですが、一之巻から継続して受講いただいている方限定のご案内ではありません。当講習会は、どの巻から受講を開始していただいても構わないのです。

(講習会の概要についてはこちらもご覧ください。) 

 

「三之巻から始めたら、一と二は習えないの?」などと、三の巻から始めることに少し戸惑いがある方もいらっしゃると思います。

ご安心ください。3から初めて4、5、6、7、8といきますと、その次はまた一之巻を開催します。ですから、そのまま継続して受講いただきますと、全て受講できます。

思い立ったが吉日、「そのうちに」「また次回」と考えておりますとせっかくの好機を逃します。

ご検討中の皆様、今すぐお申し込みを!!(ネットでの申し込みはこちらから)

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「どうせなら一之巻から参加したかったなぁ」というお声をよく耳にします。

そのお気持ち、よくわかります・・・。

ですが、今のペースで開催を続けていきますと、次回WESTでの一之巻開催はおそらく2年後でしょう。それまでお待ちいただいている間に、ご参加の気持ちが薄れてしまったりしては大変残念です。

また、せっかく継続して受講していても、途中、急な法務等で受講が途切れてしまったりすると、一気に気持ちが萎えてしまうこともあります。意思を継続させるのはなかなか難しいものですね。

 

WESTスタッフと致しましては是非、今回の三之巻から受講して頂きたいのが本音ですが、「俺はどうしても一之巻から参加したいんだ!」という堅い意思をお持ちの方に耳寄りな情報を。

池上本門寺様で開催しています一部経読誦講習会は、WESTの講習会とだいたい半部ずれての開催スケジュールを組んでおります。

すでにご案内の通り、今月10月16日(水)〜18日(金)に開催されるのは七之巻。そして次回八之巻の講習会は来年2月頃の開催を検討しております。

それ以後もこのペースで開催されるとなれば、一之巻の開催は来年の春夏頃でしょう。

 

また、途中で連続受講が途切れて歯抜けになってしまった方へ。当講習会は、池上・京都、どちらの講習会も主任講師はかわりませんし、同じ内容でご指導できるようスタッフ一同研鑽を重ねております。一周回って次の開催を、と考えますと2年も3年もお待たせすることになります。ご都合が合う時に是非とも穴埋めの受講をご検討ください。