法華経一部読誦講習会 in WEST

一々文々のオウム返しによる一部経読誦の講習会です。令和元年より関西でも開講しております。

五の巻講習会3日目

2泊3日が長いのか短いのか、感じる方は人ぞれぞれですが、濃厚な時間は、時が早く過ぎるように感じるのは私だけでしょうか。
本日も寒い中、早朝より本堂にて朝勤、昨日練習した五の巻の後半を読誦しました。

本圀寺様の本堂は天井も高く、声がよく響きます。お経の前後も含めておよそ1時間、講習会が進むにつれてお経の熟練度が増した分、声も大きく出ていたように感じます。

朝食の後は、最後の仕上げ。本師堂にて今度は五の巻を通読します。
教場での練習中は、間違いがあったり質問があったりしてお経が止まると、少し気を抜く隙間もありますが、お勤めとなるとノンストップです。ましてや一巻通読となると、丸々1時間はお経本と睨めっこですから、気持ちを張り続けるのも大変です。

ですが、この講習会にお集まりの皆様は本当に熱心な方ばかりで、1時間の読誦中も、一向に気持ちが下がる気配がありません。
たとえ読み間違えたとしても、すぐにリカバリーし、その間違いを取り戻さんとばかりに更に声を大きくして読誦に取り組んでおられました。

まだまだ僧侶としての経験が多くない方なら、長時間の正座も苦手かもしれません。でも、時折り少しモゾモゾ足を組み替える程度で、一心にお経に集中しておられるお姿はとても尊いものでした。

9時から始めた最後の読誦行を終え、本師堂をゆっくり参拝し、アンケートを回収して、10時半頃に解散となりました。

3日間、至らぬ点が多々ございましたが、多くのご参加を賜りまして、本当にありがとうございました。
まだ次回の日程は未定ですが、次はいよいよ寿量品です。学びの多き講習会となること間違いありません。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

最後に、会場を快くご提供くださいました本圀寺の貫首様、山務員の皆様、お食事など生活面を温かくお支えいただきましたお勝手の皆様方に、衷心より感謝し御礼申し上げます。誠にありがとうございました。