法華経一部読誦講習会 in WEST

一々文々のオウム返しによる一部経読誦の講習会です。令和元年より関西でも開講しております。

講習会ってどんなの?

当講習会では、2泊3日の間、みっちりと一巻の読みをお伝えするというカリキュラムを組んでおり、まさにお経漬けの3日間です。

2泊3日を通して一巻を習うということは、一部八巻すべてを習うには、計8回受講していただかなければなりません。そう考えるととても遠い道のりに思いますが、一度習ったからといってすぐにスラスラ読めるものでもございませんので、年月をかけ、焦らずじっくりと確実に習得する、という心構えが必要だと考えます。

 

初めは全員で、主任講師による講義を受けていただきます。

講師「にょ〜ぜ〜が〜もん」 受講生「にょ〜ぜ〜が〜もん」

講師「いちじ〜ぶつじゅう」 受講生「いちじ〜ぶつじゅう」

という、昔ながらの一々文々、オウム返しでの指導です。

 

それが終わりましたら、いくつかのグループに分かれ、少人数での読み合わせを行い、主任講師からの指導の聞き漏らしがないか確認しながら、更なる読み込みを行います。

 

1日かけて半巻の読みを習い、翌朝の朝勤にて、昨日の受講箇所を読誦します。翌日は、同じ方法で残りの半巻を習います。

最終日には、本堂にて一巻を通して読誦し、御宝前に報恩の誠をお捧げし、自身の更なる向上を祈ります。

 

お経を読むことは五種法師に数える大切な修行であり、私たち僧侶にとって欠かすことのできないものです。そして、どうせお読みするなら、意味もわからず大声で、というのではなく、内容も理解し、お釈迦様の御教えを噛み締めながら丁寧にお読みしたいものです。

そこで、当講習会では必ず内容講義の時間を設け、各巻の内容も学習していただきます。一度の内容講義ですべて理解ができるような単純なものではありませんが、読誦練習と併せて内容講義を行うことで、普段の読誦時のお気持ちに変化が生まれることは間違いありません。

現在、westでは、京都市教法院ご住職の三木天道上人にご講義いただいております。

 

長時間の正座に自信がない、とお考えの方、ご安心ください。朝勤など本堂では正座ですが、講習中やお食事はイス席です。