八之巻講習会、無事に終了しました
夏の暑さも年々厳しくなり、山裾にある本圀寺でも、まだ7月初旬だというのに朝から暑くて気が滅入りそうになります。
朝のお勤めにて二十七と二十八をゆっくりお読みし、朝食、その後は本師堂にて八之巻を通読しました。通読にかかった時間は大体40分くらいでした。
日蓮宗加行所で総要品を通読する際、中拍子で軽快に読みますと大体40〜45分ほどで読み終わるかと思います。
青年会や修法師会などの読誦会などでも同様ではないでしょうか。
「八之巻だけで40分」と「総要品通読で40分」、単純に比較してもその速度の違いが伝わるでしょう。
(※要品には勧持品偈と常不軽菩薩品も含まれますが、読まないことが多いので、今回の話題では加えませんでした)
速く読めることは、それは大変な技術ですし、それを牽引する木鉦の上手さなど、一朝一夕で身に付けられるものではありません。
「寿量品三十三巻」「陀羅尼品百巻」など多読が修行課程となっている場合がありますから、速く読むべき時は速く読めなければなりません。
それに対して、ゆっくり読むことがあまり重要視されないのは残念に思います。
主任先生が「長年、朝勤で速いお経を読み続けてきたけれど、何年も前から、雨垂れで丁寧に読むように変えた。すると、意味がわかってお経を読めたり、習得が甘い箇所に気付けたりと、更なる向上に繋がることが多くあった」とお話になってました。
1人で読むのではなく多勢で、速さを競うのではなく一句一句丁寧に。
このような読誦会が各地・各会で催されるといいな、と思います。
今回も、大本山本圀寺の貫首様、山務員の皆様方には並々ならぬお力添えを賜り、無事に講習会を終えることができました。厚く御礼申し上げます。
特に、お食事をお作り下さった奥様方、カレーのシェフ(カレー以外もお力添えを頂いてます)には本当に感謝しています。アンケートでも、食事については大好評でした。
受講生の皆様や講習会を応援してくれる方々から、お米や野菜、海苔、佃煮、ご自身で釣ってこられた明石のタコなど、食材も沢山ご提供いただき、誠にありがとうございました。本当に彩豊かな食事が頂け、身体も心も喜んでいます。お茶菓子も沢山ありがとうございました。
今回でwest講習会も漸く一之巻から八之巻まで1周、開催することができ、これからは2周目に入ります。
スタッフ一同、より良い講習会となりますよう、一層励んでまいりますので、どうぞご参加ご検討ください。
この度、また新たにお一人、全課程を修了なさいました。おめでとうございます。
全課程を修了しますと部経読誦普及委員会の一員になります。
今後は主催者側として、助手としてお手伝い頂いたり、広報・勧誘にお力を貸して頂いたりと、益々講習会が発展できますように、そして部経読誦が益々普及しますよう、ご協力をお願い致します。
次回の日程が決まりましたらブログや公式LINEにてお知らせします。
皆様のご参加、心よりお待ちしています。
法華経一部読誦講習会 in WEST の公式LINEアカウントはこちらです。

お待ちかねの内容講義です。
今日も1日お経の練習です。
朝食の後から昨日の続き、八之巻の後半(妙荘厳王本地品第二十七、普賢菩薩勧発品第二十八)をお稽古しました。
二十七と二十八は総要品の中でも苦手に思う方が多いかと思います。
ゆっくり読めば大丈夫、なんてことはありません。ゆっくり読んでもスラスラ読むのは難しい。ましてや、早く読むことで染み付けてしまった誤読が拭えない、拭えない。
ですが、一句一句、丁寧に読み進めて行き、15時頃に習い終えることができました。
ここからは小グループに分かれて、あやふやな箇所を無くしてより習熟できるよう、読み込んで行きます。
9人全員で読んでいる時は誤魔化せても、2〜3人になってしまいますと、必ず、あやふやな箇所は読めなくなりますね。心細くなるからでしょうか?でも、これがチャンスです。
書き漏らし、勘違い、わかったつもりをそのままにしておかず、拾える限り拾うことで、より習熟へと近づくのです。
さて、夜はお待ちかね、三木天道上人の内容講義です。

好評が好評を呼び、京都のみならず他管区からも聴講の方がお越し下さってます。ありがたいことです。
お話が楽しいこと、内容が的確であることは言うまでもありませんが、受講生の皆様との丁々発止(?)の掛け合いがこの上なくテンポよく、飽きることがありません。
普通、講義中に講師に問われたりしますと硬直してしまい嫌な汗をかいたりしますが、三木上人の講義は「次は私に当てて欲しい!」と思うほど、盛り上がるのです。
私もこんな風に話せるようになりたいものです。
今日の講義資料は全部で16ページ。さて、今日は何時まで講義が続くでしょう。
本圀寺名物の咖喱
前回の講習会実況記事の中に、本圀寺での講習会は食事が美味しい、という記事を書きました。
今回もまた、美味しく食事を頂いております。
朝早くから夕食の片付けまで、山務員の皆様は、ご自身のご家庭での家事や本業たる山務の傍ら、献立の検討、買い出し、調理、盛り付け、洗い物、翌日の仕込みと勤しんで下さっており、誠に申し訳なく、この上なくありがたいことです。
私達が有意義に講習会を開催できているのは、こう言った裏支えがあってこそ、なのです。
前回、「シェフを呼んでくれたまえ」と題したコラムを書きましたが、今回もまた同シェフによる大変美味しいカレーを出して頂きましたので、御礼を含め、ご紹介したいと思います。
今回は「夏野菜咖喱」でした。

前回コラムの浸透もあり、受講生・スタッフ共々、彼(お坊さん)のことを「シェフ!」「シェフ!」と呼んで親しみ、カレーを味わいました。
美味しい物を食べた時、中には「家に帰ったら自分もこんな風な料理を作ってみたい」と考える方が少なくありません。
昼食を頂きながら受講生のお一人が
「何が隠し味にはいっているのかしら?」と。
するとお隣りの受講生が
「きっと法華パウダーが入ってるのよ」と。
よいお答えです(笑)。
シェフの腕はもちろんですが、3日間をお経の練習に心血を注いだ分、知らない間に法華パウダーがふんだんに混入し、美味は極味へと昇華されたのでしょうか。
本圀寺咖喱が食べたくなったそこの貴方。講習会へのお申込みをお待ちしております。
おやつも沢山ありますよ。

八之巻講習会2日目
昨日の雷雨の影響か、早朝の本圀寺は少しモヤがかかったようで少し幻想的な景色でした。

朝のお勤めでは、昨日習いました八之巻の前半、観世音菩薩普門品第二十五と陀羅尼品第二十六を本堂にて読誦しました。
八之巻は他の巻と比べて少し短めですので、30分かからないくらいで読み終えました。
要品として通読している時は、八之巻に入る頃にはスピードも最高潮になってることがほとんどですから、「こんなにゆっくり読んだことがこれまでにあったかしら?」なんて思いながら、一句一句、ハキハキと丁寧にお読みできました。
さて、講習会会場である大本山本圀寺には「九名皐諦尊女」という善神が祀られています。
昨日習いました陀羅尼品第二十六には、法華経を受持し修行する人が迫害を加えられるようなことがあれば薬王菩薩様や毘沙門天様らが守護してくださる、と説かれています。
その私達をお護り下さる善神の中でも、鬼子母神様と十羅刹女様は特に有名で、篤く尊ばれています。
本圀寺に祀られる九名皐諦女様は、十羅刹女様の九番目の方ですが、何故そのお一人を特別にお祀りになっているのでしょう。
今からおよそ5百年近くの天文5年(1536)、天文法難と呼ばれる事件がありました。
天文法華の乱、法華一揆などとも呼ばれますが、法華の側も山科本願寺を焼き討ちしたりしており、当時は各宗派が自衛のために武装していた荒れた時代だったようです。
天台宗僧侶との法論をきっかけに起こった事件はどんどん大きく発展し、結果、京都の法華衆は大打撃を被ります。その際、本圀寺も焼き討ちにあいました。
今にも灰燼に帰そうというその時、火中に九名皐諦女様が現れ、そのお力を以って苦難を救ってくださったと伝えられます。
ご尊像を見ますと、そのお姿は体をグイッと捻ったような体勢なのですが、説明看板によると「炎と煙の中で体をねじってご出現くださったその時のお姿」なのだそうです。
御尊像は本堂に鬼子母神様や他の十羅刹女様方と共に祀られていますが、境内にも小さな御堂があり、石で彫られた九名様が祀られています。

火難除けの他、女人守護、ガン封じのご利益があるとして、人々の信仰を集めています。
陀羅尼品を習った翌日に九名様の祀られる本堂にて勤める朝勤は、七の巻までとはまた違った気分で取り組むことができ、ありがたかったです。
三日間、読誦三昧の私達が大きく困る事なくお稽古に専念できるのも、御守護を頂いてるからなのでしょう。そのお力に感謝して、今日と明日、より有意義に講習期間を過ごしてまいりましょう。
八之巻講習会はじまりました!
本日7月2日、大本山本圀寺様を会場に、法華経一部読誦講習会 in WEST〜八之巻〜が始まりました。
今回は9名の参加申し込みを頂き、お経練習の声も賑やかです。
講習会に先立ち、講義の進め方を説明し、お経本への書き込み方などをお伝えするガイダンスの時間を設けています。
毎回、ご説明しながら思うのですが、お経の練習は結構忙しい。
主任講師が読み上げた一句を聞くとすぐ、口で唱えながら、赤鉛筆で語句の切目に朱点を書き入れます。大体の箇所は元々句読点が印刷されてますから、その点を赤鉛筆で塗り潰すのです。
それをしながら、読めない字があれば鉛筆で振り仮名を書き入れます。読めない所だけでなく、「成仏已来」のように上下の文字の連なりによって読み方が変化する経文も、「ブッチ」等と読みを書き入れます。
また、「舎利弗」「比丘。比丘尼」等のように二文字を縮めて一拍で読む箇所には、縮めて読む記号を書き入れます。
これらの作業の間、お経は進み続けますので、沢山書き入れていると間に合わず次の文句を聞き漏らしたり書き違えたりしてしまいます。
他にも、回向や祈願で唱える文言が出てくると「 」を記入し、「安産祈願に用いる」等と書き添えます。
講師の声を聴いてオウム返しで読誦しながら、置いていかれないようにセカセカと、手には鉛筆と赤鉛筆を使い分け、朱点をいれたり振り仮名を記入したり濁点を打ったり縮める記号を書いたり。いやぁ、忙しい。

見開き10行を読み終えますと一旦お経は止まりますが、ボーっとしている暇はない。その10行中のアヤフヤな箇所や聞き漏らした所について尋ねるのはこのタイミングなのです。
そんなこんなを数時間に渡り繰り返す。文字にするとちっとも楽しそうには見えませんが、かと言って苦痛ではないですのでご安心を(笑)。
毎度申し上げますが、お経が読めるようになるのに近道はないのです。
そして何より、いつか、今度は自分が指導者になる日がやって来ます。そんな時に正しく読誦指導が出来るためには、やはりしっかり習っておかなければ、よい指導は難しいでしょう。
沢山書き込んだお経本を頼りに、付け焼き刃ではなくじっくり仕込まれたお経を、口から口へ習い伝える。この伝承がこれからも途絶えることがないよう、我々普及委員会は講習会を頑張って開催してまいります。
おまけ。今日のおやつ

口が勝手に…。
先日、7月の講習会に向けて、講師陣一同にて八の巻の読み合わせを行いました。
毎回申し上げていることですが、自分では読めているつもりでも、いざ確認してみると、そのいい加減なこと。これはもう、読めてるフリですね(汗)。
「妙法蓮華経。観世音菩薩普聞品。第二十五。爾時〜」と一句一句、できる限り滑舌良く1人が読み上げ、それを他の講師陣が聞き、誤りがあれば指摘し、認識の曖昧な箇所があれば参考資料を見ながら確認し…。
そうこうして「妙法蓮華経。巻第八」と読み終えましたのは、開始してから1時間半ほど経った頃でした。
「総要品を通読する機会は多くあるから、八之巻なんて読み慣れているさ」というのは勝手な認識であり、間違った読み方がかえって染み付いてしまっていて、容易に拭えなくなっていることを本当に痛感しました。
八之巻ではありませんが、大きな法要などにおいて、多人数でお自我偈をお読みしていると、毎回とても気になる箇所があります。
それは何処かと申しますと、いくつかありますが、特に気になるのは「汝等有智者」です。
この一句を「にょーとーうッちーしゃー」と、「有」に小さな「ッ」を入れて読んでいる方が、どうやら少なくない。
そういう私も子供の頃にそう耳で覚えてしまっており、後々になって指摘されました。
漢字を見れば「有」ですから「ッ」が入らないことなどすぐに理解できます。
ですが、身体に染み付いた自我偈を読んでいると、頭で考えるより先に、口が勝手に「ッ」を加えて発声してしまうのでしょう。誠にアメイジングです。
これは如来神力品の偈文「是故有智者」も同じく「うッちーしゃー」になる方が多く、「有智者」は要注意です。
これらの箇所に限らず、濁ったり、「ん」を付け足してしまったり、熟語の上下を逆さまに読んでしまっていたり等々、字を見れば明らかなのに口が勝手に違うように読んでしまうアメイジングな箇所は、皆様それぞれにあるはずです。
不安なお経では、恐る恐る取り組みますのでまだ気付きやすいかも知れませんが、読めるつもりのお経、慣れたお経ほど、逆にアメイジングに気付くのは難しい。
さぁ、この記事をお読みの皆さん!7月2日からの八之巻講習会 in WESTに参加し、読み慣れたはずの八之巻の再確認をし、正しい読誦が出来ますよう、共に精進いたしましょう。
もちろん、「八之巻はまだ読み慣れてません」「八之巻は苦手です」という方こそ、ご参加下さい!
申し込み締切は6月25日と定めておりますが、今からでも大丈夫です。
多くのご参加をスタッフ一同心待ちにしています。
受講ご希望の方は、こちらの申し込みフォームからお申込みください。
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八之巻講習会 in WEST のご案内
皆様お待たせいたしました。
法華経一部読誦講習会 in WEST もようやく最終盤を迎えられることになりました。
法華経の最終巻、八の巻の講習会を以下の通り開催いたします。


途中、新型コロナの影響で一時開催ができなくなり、一の巻開始からだいぶ年月が経ってしまいましたが、その分、余計に感慨深い今日この頃です。
「八の巻は要品に全品載っているので誰でも読めるでしょ?」というご意見を耳にします。
青年会や修法師会などで月に一度の読誦会を実施し、要品を通読している、そんな管区もたくさんあることでしょう。
毎月要品を通読しているならば、皆スラスラと読めるはず・・・と思いきや、意外とそうでもない場合もあるようです。
要品を通読する時は大抵、中拍子や本拍子でそこそこのスピードで読んでおられることでしょう。とすると、八の巻へ読み進んだ頃には結構な速度になっています。
そうなると、1句1句正確に発音することよりも、皆に遅れないようにテンポよく読み進めることが優先され、いい加減な発音や間違って覚えたまま読んでいる箇所がいくつもあるのではないでしょうか。発音が難しい箇所は「レロレロレロレロ」と転がすような発音をして通り過ぎ、それで読めた気になっている、そんなことはありませんか?
私自身の経験を申し上げますと、加行所へ初行入行を志した時に「それまでに要品を通読できるようにしておかないと!」という焦燥的な取り組みをしていました。しかも我流で。
要品のCDに合わせて、遅れないように読む練習。ですから、上述しました通り後半はもちろんハイスピードです。
愚かなことに、雨垂れでゆっくり読む練習などしたことがありませんでした。
結果、遅れずについてはいけますが、正確な発音や句切りなどはめちゃくちゃ、経文の意味などそっちのけ、そんな要品読誦を身につけてしまいました。
あとから「これではいけない」と省みてゆっくり読むお稽古もしましたが、一度身につけてしまった読み癖を拭うのはなかなかに難しいものでした。
講習会のスタッフに加えていただいた今でも、修法師会などで読誦会を営みますと、速度の上昇とともに気分も高揚し、次第に声も大きくなって・・・「レロレロレロレロ!!!!」と、悪い癖が出てしまいます。いやぁ、手強いものです。
法華経一部読誦講習会では、毎度毎度申し上げております通り、一々文々、一句一句をオウム返しでお稽古します。速い要品読誦の練習では得られにくい発見がたくさんあることでしょう。そして、ゆっくりな読誦をしていると、間違った発音をしている経文がいくつも見つかるはずです。
「要品なんて何度も読んできた」
そんな貴方も、
「このまえ信行道場を出たばかりであまりお経に自信がない」
そんな貴方も、
「青年会でいつも要品を読む時についていけなくて困っている」
そんな貴方も、
「今年、加行所へ入ろうと目下読誦に精励中」
そんな貴方も、
どうぞこの機会に八の巻講習会を受講ください。
5月上旬にご案内の発送作業を行いました。
まだお手元にご案内が届いていない方も、そろそろ届くはずです。
皆様のお申し込み、楽しみにお待ちしています。
◆◇◆◇八之巻講習会 in WEST ◆◇◆◇
◾️日 時:令和7年7月2日(水)〜4日(金)
(受付2日12:30、解散4日11:00頃予定)
◾️会 場:大本山 本圀寺(京都市山科区御陵大岩町6)
◾️対 象:日蓮宗教師・沙弥(定員30名)
◾️内 容:法華経巻第八
(一部経のお経本をお持ちでない方は、会場にて購入することができます)
◾️受講費:30,000円(宿泊費・食事代等を含む)
受講ご希望の方は、チラシ裏面に必要事項をご記入いただきFAXにてお申し込み、またはこちらの申し込みフォームからお申込みください。
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