法華経一部読誦講習会 in WEST

一々文々のオウム返しによる一部経読誦の講習会です。令和元年より関西でも開講しております。

四之巻講習会2日目

当講習会では、二泊三日を通して法華経の一巻を学んで頂く日程になっております。
初日には、巻の前半を一々文々のオウム返しで習い、翌朝の朝勤では初日に習いました部分を通して読誦します。
2日目には残りの後半をまたオウム返しで習い、翌3日目の朝勤にてその部分を読誦します。

今朝の朝勤では、四之巻の前半をゆっくりの雨垂れで、40分程かけてお読みしました。
時間に追われる日常では、ゆっくりお経を読むことは少ないかも知れませんが、今朝くらいのペースだと、いつもより注意深く読むことが出来たり、お経の内容に心を寄せることができたりと、色々な効能があるように思います。

そして、ハイペースで勢いで読んでる時に比べて丁寧に読みますから、誤りや不確かな箇所に気付くことができます。

受講者の皆様も、一々文々で習っている時は読めていたのに、通して読むと間違ってしまったり、「ここは分かるから大丈夫」と言って書き込まなかった部分が、実践では読めずに「あれ?どう読むんだっけ?」となったりすることがあったと思います。
何より、大勢で取り組むことで、1人では気付けなかった誤りに気付けることも増えるでしょう。

このようにして、習得の不十分な部分にすぐに気が付けるのはとても大切なことです。
そうすると、仲間と「ここはどう読むんだっけ?」とすぐに確認したり、講師に尋ねたりして、不確かな箇所を放置せずにすみます。

「二泊三日は長いなぁ」と思いますが、読経を習熟するのには、もっともっと長い年月がかかります。
自坊へお帰りになってからは、お一人で読誦に取り組まれることがほとんどでしょう。
その時、不確かな情報やあいまいな理解がいくつもあれば、そのうち心が折れてしまうかもしれません。
お経が上達するには、ただただ反復あるのみです。

私たち講師陣ももちろん道半ばです。
ともに励まし合い、高め合い、補い合い、一部経の習熟に精進を重ねましょう。