法華経一部読誦講習会 in WEST

一々文々のオウム返しによる一部経読誦の講習会です。令和元年より関西でも開講しております。

四之巻講習会3日目

二泊三日の講習会も最終日となりました。
朝から晩までの読経三昧なんて、普段のお寺での生活では滅多とないスケジュールですから、皆様もさぞお疲れのことでしょう。
そんな今日も本堂での朝勤からスタートしました。

昨日同様、四之巻の後半を、ゆっくりの雨垂れで40数分かけてお読みしました。
ゆっくり読みますと、お経の場面が浮かんできて楽しいですね。
例えば見宝塔品では「塔の扉が開いた!」とか「虚空へ上がったぞ!」とか「お釈迦様と多宝如来様が並ばれたな」とか「これが三箇の勅宣か」など、そのシーンが眼前に浮かんできます。
1人で、ハイペースで、自分で中拍子を打ちながら、という状況ではあり得ないことですね。

朝勤、朝食の後は、最後の仕上げ、報恩読誦です。
大本山本圀寺様には、宗祖が随身佛とされた立像の釈尊像が祀られています。
せっかくの機会ですので、参加者の皆様と、立像釈尊像が祀られる本師堂にて、四之巻を一巻、通読しました。

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御祖師様が生涯捧持された釈尊像に向かい、お釈迦様が末法の私たちの為にお説き下さったお経を、その中でも、「我が滅後において誰かよくこの経を護持し読誦せん、今、仏前において自ら誓言を説け」と述べられた四之巻を読誦する…。
ありがたく、また恐れ多く、そして日々の怠惰を恥じ、反省し、と色々な感情の飛び交う読誦となりました。

コロナで長らく中断しておりました講習会。
久々の開催で私達スタッフもドタバタしてしまいましたが、大本山本圀寺の貫首様を始め、山務員の皆様、内容講義の三木上人、受講生の皆様、多くの有縁の皆様からのお力添えを賜り、無事に閉講を迎えることができました。
この場を借りて、皆様方へ厚く御礼申し上げますとともに、以後もより良い講習会が開催できますよう、スタッフ一同努めてまいりますので、変わらずご助力・ご鞭撻を賜りたく、お願い申し上げます。