法華経一部読誦講習会 in WEST

一々文々のオウム返しによる一部経読誦の講習会です。令和元年より関西でも開講しております。

千部会の始まり

令和元年10月1日発行の日蓮宗新聞に、千部会についての記事が載っていましたのでご紹介いたします。

 

「千部会」と聞きますと、多くの方が池上本門寺様や堀之内妙法寺様を想像なさるのではないでしょうか。

私たち一部経読誦講習会のスタッフも、主任講師や数人の講師は池上のご出身ですし、日蓮宗加行所でも、やはり池上や堀之内ご出身の方が読経に関する役割を担っておられることが多いでしょう。

もちろん全国的にお経が達者な方も大勢いらっしゃいますし、千部会を営んでおられるお寺や地域もたくさんございます。ですが、「お経の本場は池上!堀之内!」というイメージにはなかなか敵いません。

 

それがなんと、記事を読みますと、「日蓮宗で千部会が営まれた記録の初見は、日蓮聖人第150遠忌にあたる永享3年(1431)10月4日から13日までの10日間、京都本圀寺で営まれた法会といわれています」(身延山大学教授望月真澄先生)と書いてありました。

その後、江戸時代に入って、本圀寺以外でも身延山久遠寺中山法華経寺、鎌倉妙本寺、池上本門寺日蓮宗を代表する本山で千部会が営まれるようになったそうです。

京都在住の筆者はこれを存じ上げず、大変驚き、早速ブログに書いているのでした。

 

そして、そんな大切なことを知らず、一部経読誦講習会 in WESTは大本山本圀寺様を会場に開催してまいりました。なんというご縁でしょうか。

千部会発祥の聖地である本圀寺様にて講習会を開催できることは誠に光栄で、今まで以上に感慨深く、一層身が引き締まる思いです。

スタッフ一同、よりよい講習会が開催できますよう、今後も努めてまいります。

 

次回三之巻は12月9日~11日で開催予定です。多くの方々のご参加をお待ちしております。

 

蛇足ですが、残念なことに、現在、京都の本山では千部会は営まれていません。講習会の発展により機運が高まり、いつか本圀寺様や妙顕寺様にて千部会が再開されるようになればいいなぁ、と願うところです。