法華経一部読誦講習会 in WEST

一々文々のオウム返しによる一部経読誦の講習会です。令和元年より関西でも開講しております。

五の巻講習会1日目その2

当講習会では、二泊三日を通して一巻を学びます。1日目には前半を、2日目に後半を。
ですので、本日は14時から提婆達多品第十二、勧持品第十三、安楽行品の前半までを習います。

勧持品と聞くと、要品に経末の20行の偈文が載っていますので「當著忍辱鎧」「数々見擯出」「我不愛身命 但惜無上道」などの経文は耳馴染みがあると思います。
ですので、勧持品にはとてもパワフルで強いイメージを抱きます。
では、勧持品には、20行の偈の他に、どんな教えが説かれているのでしょう?

これまでお釈迦さまは、舎利弗さまを始め、多くのお弟子さま方に授記を与えてこられました。高弟達はこれまで、自分達が佛に成れるだなんて考えもしませんでしたから、踊躍して喜びました。それを、憂いを抱きながら眺めている方々がいらっしゃいました。
お釈迦さまの乳母のマハーパジャーパティ様と6000人の比丘尼たち、そしてお釈迦さまの出家前の奥様のヤショーダラ様です。
すぐにお釈迦さまはお声をかけられ、他のお弟子さま方に漏れることなく、お二人にも授記を与えられるのでした。

提婆達多品には龍女の成仏が説かれ、女人成仏の典拠として尊ばれますが、勧持品でも比丘尼に授記が与えられ、女性にむけた法門が2品続けて説かれています。
勧持品には20行の偈のパワフルで強いイメージだけではないのですね。

ちょっと脱線を。
講習会には近畿以外にも様々な地域から参加して頂いてますが、それ故に差し入れも遠近各地の品々が寄せられます。
今日は静岡藤枝の名物「サッカーエース最中」なるお品を3時のおやつに頂きました。


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抹茶味はグランドの芝生を、紫芋味はピッチ上を躍動するサッカー選手を表現している、というとてもユニークなお菓子です。ご馳走様でした。